今年の1月に入ってから高校の親友3人とよくオンライン飲み会をするようになった。
みんな子どもがいて母になっている。
母になって仕事もしているとまぁ忙しいものの、それでもよくオンライン飲み会をするようになったきっかけは、私の夫が亡くなったから。
自分の友人に夫の訃報を伝える
伝えたタイミング
彼女たちに夫が亡くなったことを告げたのは四十九日法要もだいぶ過ぎてからだった。
直後に勢いで連絡しようかとも思ったものの、この先何がどう忙しくなっていくのか見当も付かない。
下手に連絡をして忙しさで粗末な扱いをしてしまう自分も嫌だったので、ある程度先を見通せてから連絡しようと判断した。
「喪中はがきは誰にも出さない」と強く決めていたのでその時節までに連絡しようとしばらくたってから判断した。
彼女たち以外の、年賀状のやり取りをしている人には、まだ亡くなったことを伝えていない。
届いた年賀状の返事は全て「寒中見舞い」を送ってやり過ごした。
不審に思われているかもしれないが、これがなかなか、自分の不幸を伝えるってパワーがいる。
そしてまだ全員に状況を伝えられるほど私にそのパワーはない。
伝える手段と内容
彼女たちにはグループLINEで伝えることは決めていた。
問題は文章。
30代での突然死は確実に友人たちの心にも衝撃を与える。
ファーストコンタクトでは衝撃をできるだけ与えないよう情報は必要最低限にサラッと書きつつも、死因が病死であったことや突然だったことなどはしっかり書いておかないと、頭にたくさんの「?」が浮かんでしまう。浮かばないだけの情報は必要。
また、心配させるのは良くないがこちらは大丈夫ですといった嘘の情報も良くない。
そんな「内容の塩梅」を考えながら心を無にして文章を書いて送信した。
友人たちの反応
三者三様の反応だったが、みんな優しかった。
趣味もないし、子ども達が寝てから話し相手がいなくなってつまらないという話しをしたらオンラインで飲み会をしようと提案してくれた。
年始のお休みぐたぐたタイミングに、はじめてのオンライン飲み会。
ほんっとうに高校時代に戻ったかのように楽しかった。
何より、子育てや仕事で忙しいのにこうやって夜の時間を使ってくれる、その行動がとてもジーンときて、温かい空間が気持ちよかった。嬉しかった。
それぞれ誰でも何かをかかえている
そしてそれぞれみんな恵まれている
お酒も進んで話していると色々ボロボロとでてくる、でてくる。それぞれの大変なこと。
あぁ、そんな話は墓場まで持っていけばいいのに!と思う話も盛りだくさん。ウンウン、ここから先は広まらない、広ませない。
私は「死別」という隠しようのない大きな不幸を抱えてしまったけど、誰でもみんな何かしら「抱えているな」と、夫が亡くなってから気づかされた。
だってみんな私の話しを聞こうとやってきて、自分の身の上話も始めるんだもの。
夫が亡くなったことは辛く悲しいけど、我が家だけが不幸とは思わない。
やっぱり恵まれている部分もあるのだと、不幸中の幸いをよく探すようになった。
意識して探すとザクザク出てくるんだよね~。
子どもが寝静まった後にオンライン飲み会を開いてくれる友人がいるなどなど。
本当に素晴らしいことだ!