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大切な人を亡くした人になんて声をかければいいか悩んでる人へ
私が突然に夫を亡くした今回の出来事は、私だけでなく、私の友人や職場の人、様々な人が同様にショックを受けていた。
忌引き明けには、色々な言葉を職場の人にかけてもらった。
大切な人を亡くした私の心をこれ以上傷つけないようにと、とても配慮した温かい対応ばかり。優しい言葉をたくさんかけてもらった。
本当にありがたく、良い環境に恵まれた。色々な人から「力になりたい」というパワーを感じた。
温かい言葉の数々も、「本当に悩んで紡ぎだしたのだろうな…」と思った。傷つけないように配慮するのは心労がかかる本当に大変なこと。
私にできることは、この記事を読んだ優しい人たちが今後、同じような場面でかける言葉に少しでも悩まないように、「どの言葉はダメージが少なかったか」をここで共有し、少しでも参考にしてもらうこと。
本当に一個人の個人的な感想ではあるものの、身近な人にかける言葉にぐるぐる悩んでいる人の一助になれば。
受け入れやすかった言葉
「言葉もない」
忌引明けの出社一日目は、声を出した瞬間に涙が溢れるのではと不安で、なかなか自分から話すことに抵抗があった。それでも上司など必要な人にはあいさつはしなくてはいけない…。
そんな中、多くの上席たちは「言葉もない…」とそれ以上のことを言わないのが印象的だった。
私自身もあえて追加の言葉を紡ぎだす必要がなく、うんうんと頷くことで涙を堪えることができたため、この言葉には感謝している。
「大変だったね」
出社して、「大変だったね。」と声をかけてもらえるのが一番、心のダメージが少なかったな、と思う。
話しかけずにそっと見守るのではなく、声をかけてもらうことがとても暖かく感じて気が楽だった。わがままな話だが、自分が不幸の塊のように思えてしまい、話しかけることが申し訳なく感じている期間だった。
私に声がかけられない人も多かったが、少しでも日常に戻してくれる人々の存在には助けられ、「大変だったね」の言葉には救われた。
受け入れにくい言葉
続いて、こう言わざるを得ないのもわかるけど、受け入れがたかった言葉をご紹介。
「ご愁傷様です」と「ご冥福をお祈りします」
人や状況によると思うが、私自身は突然夫を亡くした。予兆はなかった。
そのためか、死を真正面から受け入れざるを得ない言葉をかけてもらうとドキっとした。
たとえば、長い闘病生活の後だった、平均寿命を超えて大往生だった、などの場合はこの言葉が大切な人を亡くした人の慰めになるのかもしれない。状況と場面によって違うと思う。咄嗟にこれしか出ないというのもすごくわかる。
私も死別直後ではなく、もう少し時間がたったらまたこの言葉の印象が違うかもしれない。
余談だが、「ご愁傷様です」の言葉は、私は漫画「ワンピース」で初めて知って、この言葉をかけてもらう度にルフィの顔とその場面が思い浮かんだのも事実(爆)
もし私だったら
「もし私だったら」と泣かれたことがあったが、これはとても嫌だった。
自分に状況を当てはめて泣かないで欲しいと思った。傷つけるつもりではないことはわかっているが、私だって望んでこの状況にいるわけではない。私だって嫌だ。
そして自分に当てはめてさめざめ泣かれてしまうと、あなたは悲惨なのよ、ということを突きつけられているような感覚を覚え余計に辛かった。
さいごに
かける言葉に悩み、インターネットの波の中この記事にたどり着いたあなたの一助になれば幸いです。
優しさの熱量は伝わるし、それは慰めになり、パワーになる。
私もたくさんの優しさにふれた。
少しずつでも世の中に恩返しができればと思う。
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